「永久脱毛」「医療レーザー」「光脱毛」「IPL脱毛」「S.S.C.脱毛」の違い

エステやクリニックの脱毛にはいろんな呼び方があって、混乱している人も多いと思う。一度整理してみよう。

レーザー脱毛とは?

医療レーザー脱毛と光脱毛の違い

レーザー脱毛のしくみ

黒色に吸収される波長のレーザーを皮膚に照射することで、毛根にダメージを与えて脱毛する方法。毛根の黒い色を狙うので、下の図を見てわかるように、レーザーは成長期の毛にしか効かない。

毛周期

医療レーザーは一度の照射で毛根を破壊することができるけど、表層に出ている成長期の毛は20%程度と言われるので、毛周期に合わせて適切な間隔を空け、最低5回以上の照射を行う必要がある。

バルジ領域をアタックする医療レーザー脱毛機も登場

最近の研究で、毛根に毛のタネをまくバルジ領域という細胞が存在することがわかった。いわば毛の司令塔。理論上はこのバルジ領域を破壊すれば、永久脱毛を実現できるということ。

バルジ領域

でも今のところ、バルジ領域だけを狙った医療レーザー脱毛機は存在しない。従来どおり、毛根の黒い色にレーザーを反応させて、毛根と同時に周辺にあるバルジ領域もアタックするというやり方しかできない。

従来からあるライトシェアデュエットという医療レーザー脱毛機も、「毛根とバルジ領域の両方をアタックする」と説明を受けたことがあるけど、メディオスターNeXTという新しく登場した医療レーザー脱毛機は、2つの波長のレーザー光を出して毛根とバルジ領域のそれぞれを効果的にアタックし、より確実な永久脱毛効果を期待するもの。

『レヴィーガクリニック』『川崎中央クリニック』『KM新宿クリニック』などで導入されている。

なお、稀に「メディオスターNeXTは毛周期を無視して照射できるから短期間で終わる」と言われることがあるけど、上記のとおりメラニン色素に反応するレーザーを利用するので、「従来通り毛周期に合わせて照射すべき」とする医師が多い。

メディオスターNeXTのメリットはどちらかというと、蓄熱式(1点集中で強いエネルギーを入れるスポット式に対し、広範囲に弱いエネルギーを入れるイメージ)だから痛みが比較的少なく、スピーディな施術ができるという点にあると個人的には思う。

レーザー脱毛は医療行為

FDA(アメリカ食品医薬品局)で永久脱毛効果が認められているレーザーは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類(それぞれに「ジェントルレーズ」「ライトシェアデュエット」など代表的な機種がある)。

日本では医療機関でしか扱ってはいけないと法律で決まっているので、美容皮膚科や美容外科、脱毛専門クリニックなどの病院でしか利用できない。

エステサロンでの永久脱毛行為は法律違反で、摘発された例もいくつかある。

永久脱毛効果とは?

永久脱毛=100%毛が生えてこない!と思いがちだけど、FDAが定義する永久脱毛とは、「長期的で永続性のある減毛効果」ということ。

とはいえ、実際はほとんどの人は満足していて、私の場合も10年前に医療脱毛をした部位は、今もつるすべ状態。エステ脱毛をした人からは、「3-4年後には元通りになった」「妊娠出産によるホルモン変化でまた生えてきた」という声をよく聞くけど、医療レーザー脱毛をした人からはそのような声はほとんど聞かれない。

ちなみに、100%の永久脱毛効果を求めるなら針脱毛(ニードル脱毛)という方法になる。1本ずつ針を刺して電流を流すことで毛根を破壊する方法で、レーザー脱毛と違って、肌の色や毛の色に関わらず施術できる。

ただし、時間もお金もかかるので、眉下など限られた本数で、レーザーを当てづらい場所の脱毛のみ利用する、という人が多い。針脱毛もレーザー脱毛同様に医療行為なので、クリニックで行うことをおすすめする。

家庭用の「レーザー脱毛器」の効果は疑問

家庭用脱毛器でも、『トリア』という医療用のダイオードレーザーを家庭でも使えるよう出力を低く設定したものがある。アメリカのFDAで認可されているものだけど、レーザー脱毛が医療行為であることを考えると、日本では本来はグレーゾーンなアイテム。効果も弱いし時間もかかるし疲れる。安全性も自己責任。

同様に、『ケノン』のように光脱毛方式の家庭用脱毛器もあるけど、高額な上に、効果が弱いエステサロンの光脱毛ほどの効果もないかもしれない。

コストパフォーマンスを考えれば、クリニックを利用する方が断然いい。

IPL脱毛とS.S.C.脱毛とハイパースキン脱毛の違いとは?

エステサロンでは法律に触れないよう、光脱毛(フラッシュ脱毛)という方式の脱毛を採用している。レーザーが単一の波長の光を出して毛根を破壊するのと違って、光(フラッシュ)は広範囲の波長の光を出して毛根にやんわりダメージを与えるというイメージ。永久脱毛効果はない。

同じ光脱毛でもエステサロンによっていろんな呼び名がある。当てる光や肌に塗るジェルの種類が違うだけとも言えるけど、それぞれの違いは以下のとおり。

IPL脱毛(Intensive Pulse Light)とは?

メラニン色素に反応するレーザーで毛根にダメージを与える。医療レーザーとしくみは似ているけど、永久脱毛効果はない。また、日本では、エステサロンで毛根を破壊する永久脱毛を行うのは違法なので、出力は低く抑えられている。

『銀座カラー』などのエステサロンや、一部クリニックで導入されている。

S.S.C脱毛(Smooth Skin Control)とは?

抑毛成分の入ったジェルを塗って光を当てることで、ジェルを皮膚に浸透させて抑毛効果を促進するもの。痛みや肌ダメージが少ないと言われる。

『ミュゼプラチナム』や『脱毛ラボ』などのエステサロンで導入されている。

IPL脱毛との効果の差は、出力の程度や個人差もあるので、一概には言えない。

ハイパースキン脱毛とは?

エステサロン『ディオーネ』が導入している新しい脱毛法。

Dioneのハイパースキン脱毛は3-4週間に1回、その時お肌にある「毛の種」に特殊な光を当てて「毛の種」を消滅させて発毛そのものを予防する新しい脱毛法のため、お手入れ中は温かみを感じるだけ。痛みはありません。

バルジ領域を狙った脱毛法のように読めるけど、科学的な理屈がよくわからないし、痛みがない=効果がない、というのが現状なので、IPL脱毛やS.S.C.脱毛以上に効果が弱いのではないかと思われる。

コスパの高い脱毛をしたいなら医療レーザー脱毛

永久脱毛ができるのは医療レーザーのみ。エステ脱毛は一時的につるつるにすることはできても、医療脱毛の約3倍の回数・期間がかかるし、何年か後に生えてくることが多い。

必要な回数の目安は部位によるし個人差もあるけど、医療レーザー脱毛なら平均5〜8回程度で終わるところ、エステ脱毛では約15〜24回以上かかる。どちらも毛周期に合わせて3ヶ月程度空けて通うことになるので、期間も約3倍かかる。

以前は、「医療脱毛はエステ脱毛に比べて料金が高くて痛みも強い」と言われていたけど、今は低価格で質の高い施術を受けられるクリニックがたくさんある。

必要な回数でトータルコストを計算すれば、クリニックの方が安くなることが多いし、そもそもエステ脱毛には永久脱毛効果がないので比較にならない。

奪われる時間のコストも考えないといけない。

お金と時間をムダにしたくないなら、医療レーザー脱毛を選ぼう。

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