バルジ領域をアタックする新しいレーザー脱毛法とは?

これまでの医療レーザー脱毛機は、毛根を破壊することで永久脱毛を実現していたけれど、2000年ごろの研究発表で、毛の種をまくバルジ領域の存在が明らかになり、そこを破壊すれば永久脱毛できることがわかった。一体どういうこと?

医療レーザー脱毛のしくみ

医療レーザー脱毛は、黒色・茶色(メラニン色素)にだけ反応するレーザーを利用して、毛を生み出す毛根の組織(毛母細胞や毛乳頭)を破壊し、永久脱毛を実現する。

毛根の黒い色に反応させるので、下の図のように成長期の毛にしか効かない。

毛周期

毛の生え変わるサイクルは1本1本で違い、表層に出ている成長期の毛は全体の20%程度と言われる。一度照射したら、次の毛が生えそろうまでしっかり照射間隔を空けて、最低5回の照射を行うことで完了する(必要な回数は部位によって異なる)。

毛の種をまく「バルジ領域」が発見された

最近の研究発表によると、バルジ領域という幹細胞が、毛の種のようなものを毛根の組織(毛母細胞や毛乳頭)にまいていることがわかった。いわば毛の司令塔。ここを破壊すれば、毛は二度と生えてこなくなる、というのが最新の理論。

バルジ領域

バルジ領域をアタックする医療レーザー脱毛機「メディオスターNeXT」が登場

2011年ごろに、このバルジ理論に対応したメディオスターNeXTという新しい医療レーザー脱毛機が登場した。他の機種と同じく、FDA(アメリカ食品医薬品局)に永久脱毛効果が認められたもの。

2つの異なる波長のレーザーを出すことで、毛根とバルジ領域の両方にアタックし、より確実な永久脱毛効果を期待できるというもの。

※従来のライトシェアデュエットという医療レーザー脱毛機も、「毛根とバルジ領域の両方にアタックする」と説明を受けたことがあるので、そこまでの新規性があるのかはわからない。

ただ、このバルジ領域の場所や範囲は、詳しくはわかっていないようで、新しい機械ということもあって長年のデータがないこともあり、「バルジ領域へのアタック効果」については、期待半分くらいでとどめておいた方がいいのかな、と思う。

もちろん、従来どおり毛根へもアタックするので、脱毛効果は従来の医療レーザー脱毛機と変わらない。

個人的にはメディオスターNeXTの特徴は、蓄熱式(1点集中で強いエネルギーを入れるスポット式に対し、広範囲に弱いエネルギーを入れるイメージ)で痛みが比較的少なく、スピーディな施術ができるという点にあると思う。

ただし、VIO脱毛にはそこまでのメリットはないと思う。体験してみたけど、VIOのような痛みが出やすいエリアはやっぱり痛かったし、広範囲を滑らせて照射する蓄熱式は、狭く入り組んだVIOの脱毛には向いていないという医師もいる。

私もVIO脱毛には、9mm角の小さなスポットをもつライトシェアデュエットの方が、細かく照射できて打ち漏れリスクも少なくて、安心かなと思う。

メディオスターNeXTは背中や太ももなどの広い範囲の脱毛や、時間のかかる全身脱毛をするときに特にメリットが大きいと思う。

メディオスターNeXTのVIO脱毛の痛み・効果【体験談】
「ほぼ無痛」「施術時間が短い」「短期間で終わる」と言われることもあるメディオスターNeXT。ライトシェアデュエットと同じダイオードレーザーだ...

バルジ式脱毛と言っても、毛周期に合わせて照射しなければいけない

たまに、メディオスターNeXTを導入しているクリニックで、「毛周期を無視できるので短期間で永久脱毛ができる!」と謳っているところがある。

でも、メディオスターNeXTはバルジ領域だけを選択的にアタックできるものではないし(そういう技術は存在しない)、上記のとおりバルジ領域へのアタック効果はサブ的に捉えた方が無難。

毛根へのアタックをメインに考えれば、従来どおり、毛周期に合わせて照射(毛が生えそろうのを待ってまとめて照射)することで、1回あたりの脱毛効果を高めるやり方がベスト。

まだ導入されて間もないものなので、情報が錯綜しているところもあるので、夢のような話をうのみにしないように気をつけよう。

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